綾瀬市は現在、今年3月に策定した基本計画に基づき、(仮称)総合教育支援センターの整備を進めている。増加する不登校児童・生徒などを支援する施設で、旧クリニックの建物を改修するほか、十分なスペースを確保するため、リース契約で建物を増やす。6月議会で賃借料8881万円の補正予算案が可決された。施設は来春、開所予定。
市は不登校児童や生徒の支援、就学相談、ひきこもり、外国につながりのある児童・生徒を支援する施設として、昨年3月にセンターの基本構想を策定した。
当初は深谷上に新築して28年度中に供用開始する計画だったが、地域の声を受け方針転換。規模は約4割の面積に縮小するが、市役所近くにあるクリニックの跡地(早川城山1丁目)を活用することで、コストを抑えた早期開設を目指す。
議会では新築ではなく割高なリースを選んだ事について指摘の声も上がったが、早期開設を望む声もあり可決された。
綾瀬市の不登校児童・生徒は2015年度に80人だったが20年度に155人、23年度に282人と増加。その割合は全国平均を上回り、支援充実が喫緊の課題だ。市内各学校には別室登校用のサポートルームを設置しているが、教育支援教室ルピナス(深谷中)は定員を超え、手狭になっている。また中学卒業後も、ひきこもりなどの悩みを抱えるケースが増加傾向という。
センターは24人の職員体制で、不登校の児童生徒用の学習室やプレイルーム(24人利用)を設置。また青少年のフリースペースは年齢を中学卒業から39歳までと見込み、居場所や相談室(10人利用)なども設ける。さらに不登校をはじめ通級指導やひきこもりなど、様々な相談を受ける窓口、複数の相談室、事務部門なども備える。
現在駐車場の部分にユニットハウスも増設し、延べ床面積は約560平方メートルになり、工事費は約1億8千万円を見込む。来年3月までに増設部を完成させ、来年5月ごろの全体完成・開所を目指している。
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