栗原コミュニティセンターで折り紙の作品展を開催している 監物(けんもつ) 一美さん 座間市栗原中央在住 66歳
心を込め、人生を彩る
○…栗原コミュニティセンターを彩る折り紙作品は、かわいらしいものから華麗なものまで様々。暮らしの中で時間を見つけては毎日折り続けた。折り紙講師として人に伝えることは「急いで折ろうとはしない」こと。「ひと折りひと折り心を込めて、丁寧に折ることで美しさが生まれる」と熱を込める。
○…東京都北区出身。十条の商店街で育った。昼は街角で、夜は銭湯で声をかけられるなど、濃密な人間関係が心地良かった。缶けりやゴム跳びで遊び、当時から手先は器用で、手縫いのお手玉を作り遊んでいた。結婚を機に19歳で大和へ転居。子どもの成長に合わせ40年前に戸建てを求めて、座間に移り住んだ。
○…10年ほど前、友達が折り紙の本を持ってきた。試しにやってみるととりこになり、暇を見つけては無心で紙を折ることが日課となった。熱中するうちに「今からでもできる挑戦を」と、60歳で折り紙講師の資格を取得した。講習で用いる教本の折り見本は難しく、立体的な作品が作れず心が折れそうになった。悩む中でも手は止めず、作品の構造について考え続けた。その経験は、講師となった今も生きている。「ひと目見れば、生徒の作品のどこを間違えているのかわかる」とほほ笑む。
○…資格取得からまもなくコロナ禍となり、講師として活躍する場は限られた。それでも「作品制作に注力でき、折り紙の奥の深さを再認識できた」と振り返る。趣味は週5日通うフィットネスで、汗を流した後に友達と行くランチは至福のひと時。今は昨年飼い始めたヨークシャーテリアの子犬に付きっきり。「将来のことはあえて深く考えない。面白いと思えることをたくさんやりたい」。楽しさを追い求める姿は輝いていた。
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