海老名・座間・綾瀬 人物風土記
公開日:2025.10.03
大谷八幡宮で奉納公演を開く大谷芸能保存会の会長を務める
鈴木 守さん
海老名市大谷南在住 76歳
まちへの思いを次世代に
○…海老名市東部にある大谷地区には、江戸時代後期から歌舞伎や囃子、舞踊といった芸能が根付き、親しまれている。こうした地域の伝統を守るため、芸能保存会の会長として尽力する。「全て先輩方から受け継いだもの。人と人とのつながりの強い大谷だから、伝統芸能が残ったのだと思う。次世代に継承したい」と考えている。
○…海老名市大谷南の生まれ。小学生の頃から暇を見つけては家業の農作業を手伝っていた。出荷は自身の役割で、放課後には河原口にあった市場まで野菜を届けていた。「大人になったら事業をやりたい」と考えていた。何をすべきか考えるうち、当時、新築物件にフローリングが普及し始めていたことに着目。20歳の時に貸モップ業のフランチャイズオーナーとなった。
○…中学の時に父を亡くし、地域の人に支えられて育った。経営者になってからは恩を返そうと地域貢献に注力。「まちを発展させたい」と、30代の時に仲間と共に海老名青年会議所を立ち上げた。地域活動に取り組むなか、大谷に住む先輩から市議選立候補の要請を受けた。「地元のためになるなら」と承諾し、46歳の時に初当選。以降5期20年、議長も2度務めた。「海老名が栄えていくのを現場で見られた。楽しくやらせてもらった」と現職時代を振り返る。
○…5年前、息子の剛さんに事業を継承した。家では孫3人を含む7人暮らし。「孫とは遊んであげているつもりだけど、本当は遊んでくれているのかも」と笑みがこぼれる。今も地域のための活動がライフワーク。「海老名のまちも人も、全てが好き。新しく発展する中でも、伝統を大切にするまちであり続けてほしい」。大谷に文化の灯をともし続ける。
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