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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2025.10.31

海老名市文化会館で11月2日に海外視察での経験を講演する
吉信 誠一さん
海老名市国分南在住 54歳

争わず、認め合う

 ○…社会問題について学びを深め、意見交換を促すNPO法人「ネットワーク 地球村」の理事として各国での視察に参加してきた。世界で見て、感じたことを11月2日に地元の海老名で講演する。「今回語るコスタリカは軍を廃止したユニークな国。社会について考えるきっかけになる話をしたい」と意気込む。

 ○…岡山県備前市出身。幼い頃は近所の海で釣りをして遊んだ。高校まで地元で過ごし、熊本の大学に進学した。工学を学ぶ中、海外研修航海に参加。他学部の研修船に乗り、オーストラリアを目指した。太平洋を島伝いに、50日間の航海。「出港してから数日間は見渡す限り真っ青な海。地球の広さを感じた。島で見た人々の暮らしは、海外への興味の原点になった」と振り返る。

 ○…卒業後は事務機器メーカーに就職。転勤を機に25年前に海老名へ移り、ほどなく、3児の子宝に恵まれた。12年前、次女が小学3年の時にミニバスケを始めた。プレー経験があったことからコーチとして声がかかり、毎週末、小学生にバスケを指導するようになった。心がけていることは自主性を育むこと。指示を出す時にも「私はこう思うけど、君はどう思う」と問いかけるように伝え、考えることを促す。「大切なのは教えることより育てること。子どもの成長に携われるのが楽しい」とほほ笑む。

 ○…「地球村」の活動に参加する様になったのは15年前。「非対立」の理念を掲げ、講演を行う代表の考えに共感したことがきっかけ。海外視察などの活動に取り組む中で学んだことは「話し合い、相手を認め、歩み寄ること」の大切さ。「地球規模で考えたら、人類の歴史なんてほんの一瞬。争っていても仕方ない」。今日も幸せと向き合い、学び続ける。

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