海老名・座間・綾瀬 人物風土記
公開日:2026.01.23
座間市立図書館で手作りのわら細工を展示している
曽根 多鶴子さん
座間市栗原中央在住 82歳
農家の心を紡ぐ
○…長年、座間で作り続けたわら細工を市立図書館で展示する。「やるからにはちゃんとしたものを」と、畑で古代米を育て、わらから手作り。「編む前に水に浸け、叩く。準備がものをいう」とこだわりを語る。最近作った作品「蛍かご」は、幼い頃に蛍を入れたかごがモチーフ。「昔の暮らしに思いを馳せてほしい」と話す。
○…栗原中央の生まれ。小学校入学時に栗原小が開校した。当時の栗原は見渡す限り畑で、自然の中で花を摘み遊んだ。農家の長女で、幼い時から農作業や家事を手伝っていた。麦の収穫後に出るわらも貴重な材料。父がわらからかごや網を作る姿は、今も目に焼き付いている。「わらの扱いは見て学んだ。締めるところは締めないと」とほほ笑む。
○…栗原小PTA役員だった40代の時、保護者向けの学級を開くことに。「栗原にちなむことを」と考える中、わら細工が思い浮かんだ。教室を開いたところ、約100人が参加。以降、評判が評判を呼び、30年以上にわたり講師を務めた。教室の参加者に関係者がいたことから、イタリア大使館で講習することもあった。言語の壁はあったが作業を通じて参加者と向き合い、しめ飾りを作り上げた。「言葉は通じなくても、心は通じた」と胸を張る。
○…向かいに住む2人の孫と遊ぶのが日課。「日に日に成長する姿を近くで見られるのが幸せ。最近、わらにも興味を持ち始めた」とほほ笑む。10年ほど前に講師は引退したが、今も暇を見つけてはわらを編む。幼少期には実用品だったわら細工も今では工芸品。「何でも手に入る便利な時代。だからこそ、いただいた物を生かし切る大切さを伝えたい」。作品の中には、自然への感謝の念が詰まっている。
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