東日本大震災の影響で中止が懸念されていた「第83回選抜高校野球大会」が予定通り、3月23日に阪神甲子園球場で開幕した。東海大学付属相模高等学校の初戦は27日(日)で、岡山県の強豪・関西高等学校と対戦する。
主催の毎日新聞社と日本高等学校野球連盟による臨時運営委員会が18日に大阪で開かれ、当初の予定通り開催することが決定した。一方、被災者などへの配慮として、開会式の簡素化、ナイターでの試合を回避するための時間短縮。さらに、スタンドでの鳴り物を使用した応援の禁止などが、臨時運営委員会の協議で決められた。
決定を受けて、東海大相模の野球部員らも19日に甲子園に向けて出発。当日は選手たちを激励しようと、座間や相模原の有志による「地元応援実行委員会」(金子匡甫委員長)のメンバーや学校関係者、保護者が多数集まった。選手を見送った金子委員長は「社会情勢を考えると大会中止の可能性もあったので、(開催が決まり)ホッとしました」と安堵した表情で話すとともに、「チームの調子も良い。初戦を突破すれば波に乗ると思います。選手たちのプレーから勇気をもらえれば」と期待を寄せていた。
出発の際には、相模原市南区の野村謙一区長らが発案したという3種類の寄せ書きが、選手へと手渡された。これは、相模原市の南区合同庁舎と東林まちづくりセンター、地元応援実行委員会事務所の3ヵ所に、3月8日から17日まで置かれていたもので、市民が自由に書き込めるようになっていた。「めざせ全国制覇」「努力は嘘をつかない。努力をしている東海大相模は負けない」「みんなに夢と感動を!」などと応援メッセージが書かれていたほか、選手や門馬敬治監督のイラスト付きの寄せ書きもあった。
応援を自粛
臨時運営委員会での決定を受け、同校でも学校全体での応援を自粛することに。昨年の同大会や夏の甲子園で披露された吹奏学部のブラスバンド演奏が中止され、生徒による応援委員会も不参加となった。
地元応援実行委員会では27日の試合を、事務所(相模原市南区相南4―11―20)で観戦する。一般の人が一緒に応援することも可能とのこと。また、大会終了まで支援金を受け付けている。詳細は、事務局【電話】042(746)0488、【携帯電話】️080(2468)5777まで。
大会には、大きな被害があった宮城県の東北高等学校も出場。全国から32チームが揃い、優勝を目指して熱戦が繰り広げられる。23日から12日間の日程で行われ、決勝戦は4月3日(日)の予定となっている(雨天順延)。
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