6月13日に厚木市で開かれた「県消防救助技術指導会」のはしご登はん部門で、座間市消防本部の曽根恵治隊員(27)と高松寛隊員(24)が、それぞれ1位と3位に輝いた。曽根隊員は県代表として、8月に開かれる全国消防救助技術大会への出場が決まった。
指導会は、隊員の防災意識と技術の向上を目的に開かれている。県内各地の隊員が集まり、日ごろの訓練の成果を競う。
はしご登はんの部は、塔の前5mの位置からスタートし、自己確保用の命綱を結んだあと、垂直15mのはしごを登るというもの。タイムをはじめ、命綱の結び方、発声による行動確認の有無などが採点の対象となる。一つ一つの行動を正確にこなした上で、いかにタイムをのばせるかが重要となる。指導会では、2人を含めて44人が出場した。
8組目で登場した曽根隊員は、標準タイムを10秒近く上回る14秒1を記録。練習で出していた自己ベストにこそ届かなかったが、2位の選手に2秒近い差をつけて1位に輝いた。5度目の出場にして、初の優勝となった。歓喜の瞬間を「本番は緊張していました。優勝することが出来て本当に嬉しかった」と振り返る。
高松隊員は、15秒8で3位に入った。「自己ベストより遅かったので、入賞できると予想していなかった。驚きました」と話す。
2人が1位と3位になった背景には、周囲の支えと応援があった。指導会への出場が決まってからは、先輩の隊員らがサポート。本番さながらの練習を実施したり、装備品の確認法などをアドバイスした。「指導してもらえたことで、優勝できた」と曽根隊員は感謝の思いを話していた。
全国へ
全国大会は8月7日(火)に東京で開かれる。全国大会は、タイムは計測されるものの、順位はつかないルールになっている。曽根隊員は「日本で一番のタイムを目指します」と意気込んでいた。
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