青木富美子さん(南栗原) 警察署に癒し届ける 玄関に生け花を飾り15年
座間警察署の正面玄関に、季節の花々が常に飾られている。これは、市内南栗原在住の青木富美子さん(80歳/雅号は青木美朝)が手掛けたもの。約15年間にわたり、花を活け続けている。
富美子さんは1955年頃に華道の流派「春汀流」に入門し、活け花を始めた。現在は市華道協会に所属している。
警察署で活けるようになったきっかけは、1999年のお正月。同協会が市内の公的な施設に生け花を飾り、富美子さんは警察署を担当した。この時に、当時の署長から「時々でもかまわないので、続けてもらえないか」と相談を受けたという。中途半端には出来ないと迷いもしたが、夫の國彦さん(82歳)と相談し、引き受けることを決めたという。
富美子さんは「常に咲いているように」と、週に2回ほど、座間警察署を訪れて花を新しくしている。國彦さんも一緒で、花瓶の移動や花の清掃を手伝う。
活けている花の多くは、國彦さんが自宅で育てているもの。100品種近くを育てており、肥料を与えたり、霜が降りるのを防ぐために手入れしたりと、富美子さんを裏から支えている。
功績に感謝
長年の功績に対して、警察署からは賞状も贈られている。陶山和美警察署長は「ご夫婦で花を活けていただいて感謝しています。出勤時に花が玄関にあると、気持ちがやすらぎます」と喜んでいた。富美子さんは「警察署の方々は、緊張感の多い仕事をしています。花を見て気を和ませていただければ」と話していた。
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