全国高校サッカー選手権大会・神奈川県予選の準決勝が、11月3日に等々力陸上競技場で行われ、座間高校が日本大学高校にロスタイムの劇的ゴールで勝利した。決勝はあす9日(土)に、ニッパツ三ツ沢競技場(横浜市)で開催。座間高が過去2年の選手権予選で惜敗し、大会2連覇中の桐光学園と対戦する。
全校4166校が頂点を目指す高校サッカー選手権。神奈川の2次予選は、各ブロックを勝ち抜いた高校とシード校で、9月15日から行われた。
座間高は初戦で藤沢清流高校に2対1で勝利すると、続く2回戦(対・横浜創英)と準々決勝(対・桐蔭学園)をPK戦で勝ち抜き、準決勝に駒を進めていた。
日大との準決勝には、生徒や保護者など多くのサポーターが詰めかけた。座間高は前半、ミドルシュートでゴールを狙う。スコアレスで折り返した後半は、右サイドから積極的に攻め込むも、シュートまで持ち込めず、得点できない時間が続く。内田雅之監督は後半25分過ぎ、準々決勝の延長後半で同点ゴールを決めた赤塩和哉選手(3年)を、「ゴール前にポジショニングするように」とピッチに送り出す。そして、延長戦に突入すると思われたロスタイム。右サイドを突破した松永大輝選手(3年)がグラウンダーのクロスを上げると、赤塩選手が態勢を崩しながらも右足で合わせてゴール。劇的な勝利に選手たちは喜びを爆発させ、サポーターも歓喜に沸いた。
主将の中川晃介選手(3年)は勝利が決まった瞬間を「嬉しかった。サポーターの方々の応援も大きな力になりました」と喜んだ。息子がサッカー部に所属しているという望月浩二さんは「良い形を作りながらも、決めきれない展開が続いていたので、ゴールが決まった瞬間は飛び上がって喜びました」と振り返り、「選手、部員、保護者の一体感が座間高の強さだと思う」と話した。
9日(土)に大一番相手は桐光学園
桐光とは2011年の準決勝と、2012年の決勝で対戦し、どちらも0対1で惜敗している。中川主将をはじめ部員たちは、先輩たちが涙をのんだ姿を見ている。それだけに決勝戦には「負けた悔しさを返す舞台が整いました」と強い思いを抱いている。
大舞台を前に内田監督は「コンパクトに戦う、座間高のスタイルを発揮して勝利したい」と意気込んでいる。中川主将は「座間高は諦めずに頑張ることを前面に押し出すチーム。プレーヤーはもちろん、コーチや部員、サポーターの方々と一丸となって勝ちを目指します」と話した。
決勝戦は9日の午後1時から三ツ沢競技場で開催。
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