大一番、W勝利なるか
国内最速の世界王座奪取記録を持つプロボクサー井上尚弥選手(栗原中央/21歳)と、弟で世界ランカーの拓真選手(同/19歳)が12月30日(火)、東京体育館で大一番に挑む。この試合は、お互いの対戦相手もアルゼンチン出身のナルバエス兄弟という、異例の「兄弟対決」。尚弥・拓真両選手のダブル勝利に期待がかかる。
2012年のプロデビュー後、日本王座奪取の最短記録タイ、プロ6戦目での世界王座獲得と、「怪物」の呼び名に相応しい実績を積み重ねてきた尚弥選手。これまでのライトフライ級から、リミット上限が約3kg上がるスーパーフライ級に転向後、初となる試合は、いきなりのWBO世界タイトルマッチとなった。
国内最速2階級制覇の記録が掛かった試合の対戦相手は、オマール・ナルバエス選手(39歳)。43勝1敗2分け、世界王座を27回防衛という戦績から、「スーパーチャンピオン」との呼び声が高いボクサーだ。
一方の拓真選手は、1年前にプロデビューし、これまでに3戦3勝。WBAとWBCの世界ライトフライ級で6位と10位にランキングされており、順調に戦歴を積み重ねている。30日に戦うネストール・ナルバエス選手はオマール選手の弟で、世界タイトルマッチの経験もある強敵。
「仕上がり順調」
井上兄弟は12月19日、所属する大橋ボクシングジム(横浜市)で、公開練習を行った。練習には報道陣およそ30人が詰めかけ、「兄弟対決」への関心の高さをうかがわせた。
2人はともに、仕上がりの良さを強調。特に、スーパーフライ級での初戦となる尚弥選手は「減量の影響は小さい。スパーリングをやっていても、力強いパンチを打てます」と自信をのぞかせた。映像などで研究を重ねているというオマール選手について「伝説とも呼べる」と表現した上で、「スピードと若さを武器に戦う」と明言。「新しい伝説を作りたい。必ず勝ちます」と、2階級制覇への意気込みを語った。
来年、日本や東洋のタイトルを目指す拓真選手にとっても、30日の一戦は大きな試金石だ。「大事な一戦」と気を引き締めるとともに、「まず自分が勝って、兄に良いバトンを繋げたい」と、スーパーチャンピオンに挑む尚弥選手を後押しする。
試合は、30日の午後6時からフジテレビ系全国ネットで生中継される。
チケットなどの問い合わせは後援会【FAX】046・211・6338または【メール】boxteaminoue@gmail.com。そのほか問い合わせは工藤会長【携帯電話】090・2422・7207。
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