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座間版 公開:2015年6月19日 エリアトップへ

限界集落の合併後に焦点 高橋さん 座間で4年ぶり写真展

社会

公開:2015年6月19日

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芦川でも珍しくなった風呂の煙突
芦川でも珍しくなった風呂の煙突

 山梨県の中央に位置し、2006年に同県笛吹市と合併した高齢過疎集落「芦川(あしがわ)」――。そこに暮らす人々や景観を13年前から追い続けている、座間ゆかりの写真家・高橋ぎいちさん(67/相模原市南区在住)による写真展が、あす20日(土)からハーモニーホール座間で催される。合併後の変化に焦点を当てた作品62点が並ぶ。

住民の精神に感銘受ける

 芦川は、観光地として人気の河口湖と温泉で知られる石和町のあいだ、標高数百メートルの山間にある集落。周辺の都市化が進むなかで、昔ながらの自然環境や生活習慣を残している。人口は約430人で、65歳以上の割合は6割近く。若い世代の流出で「高齢・過疎化」が進み、2006年に笛吹市と合併した。

 高橋さんは、座間市消防本部の元職員。学生時代はデザイン専門学校で写真を専攻しており、60歳で退職した後、写真家として本格的に活動をスタートさせた。

 芦川と出会ったのは2000年頃。集落存亡の危機に瀕しながらも、先人の知恵を継承して淡々と日々を過ごす人々の忍耐力に感銘を受け、2002年からは毎週通い続けた。片道3時間ほどかけて足を運び、1枚も撮らずに帰ったこともあったという。これらをまとめた作品集は2012年、4000点以上の応募があった「酒田市土門拳文化賞」で大賞を受賞した。

変化の兆し、62点

 今回の写真展は、市教育委員会が主催。同ホールで2011年に行われた個展「芦川=高齢・過疎の集落で=」の続編にあたる。「合併で集落は変わったのか」をテーマに、2006年から今まで撮りためた数千枚から、62点を展示する。変わらない風景に加え、NPO法人が運営する古民家カフェ「農啓庵(のうけいあん)」など新しい側面も取り上げる。

 「合併という大きな転換期を経た芦川が、どのような状態にあるのか。合併は住民にとって幸せなことなのか。来場者それぞれの価値観で判断して欲しい」と話している。会期は28日(日)まで(月曜休館)。時間は午前9時30分〜午後5時(最終日は4時終了)。入場自由。21日(日)午後2時からは、高橋さんと、芦川在住の環境技術士・石川啓吾さんによるギャラリートークも行われる。

座間市内で市民サークルの講師や、市写真連盟の顧問も務める高橋さん
座間市内で市民サークルの講師や、市写真連盟の顧問も務める高橋さん

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