1985年から整備が進められている芹沢公園(栗原)でこのほど、残っていた第3工区(一部)と第4工区の工事が本格的に始まった。市では今年度から2カ年で整備を完了させ、2017年春に全面開園する計画。市営唯一の総合公園を開設する都市計画決定がなされてから30年、いよいよ完成が現実味を帯びてきた。
工事が進められているのは、園内北側に位置する第3工区の一部と第4工区。ボール遊びなどが出来るファミリーコート周辺では、水平でない部分を整える工事などが行われている。2015年度中には、「目玉」だという約50mのローラー滑り台、子ども向けのランニングバイク(=ストライダー)などを楽しむことができる起伏ある園路などにも着手する予定。
来年度は「活動拠点施設」と位置付けられている、管理棟や多目的ルームなどを備えたエリアに取り掛かる。
財政状況や裁判で遅れ
市は1985年、自然環境を活かし、湿性植物園や遊具を配置した「総合公園」として、芹沢公園の建設を決めた。計画は広さ約16ヘクタールの園内を4地区に分けて進められ、第1・第2工区は1990年と1997年に完成。第3工区は2010年、散策園路など一部が供用開始された。
30年という時間がかかった要因について市は、財政状況や、園内周辺における残土の不法投棄に伴う裁判などを挙げる。
市民協働で計画策定
第3・第4工区は「協働」をキーワードに、市民が計画策定に携わった。現在は、園で活動する団体の代表者で構成される「芹沢緑友会」(矢澤千旦(ちあき)会長)が市と協力しながら、維持・管理運営のガイドライン作りを進めている。
未整備の大部分は今年度中に完成する見込み。暫定的に供用開始するか、全ての工事が終わった段階で全面開園するか、市では検討している。
市公園緑政課の職員は「市民の皆様と協働し、できる限り早く開園できるよう事業を進めていきたい」と話している。
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