第64回統計グラフ全国コンクールの審査がこのほど行われ、相模野小学校2年の田口あいさんの作品「アリのこうぶつをさがせ!!」が全国2位相当の入選一席に選ばれた。田口さんは食べ物に寄ってくるアリの数を絵で表現。甘いものより脂っこいものを好む傾向があるという実験結果をグラフにまとめた。
統計グラフ全国コンクールは、統計の知識を深め、活用する技術を高めてもらおうと、(公財)統計情報研究開発センターが主催しているもの。テーマは自由で、身の回りで観察した結果をまとめたものが毎年多く集まるという。各都道府県で審査を行い、入選作品の中から選ばれた優秀な作品が出品される。神奈川県では1852点の応募があり、田口さんの作品は小学校1・2年生を対象とした第1部で神奈川県教育長賞とかながわデザイン機構特別賞を受賞。38点の入選作品のうち、25点が全国コンクールに出品されていた。
全国でも、同じ第1部で入選一席を獲得。10月15日・16日には新宿駅で行われた統計データ・グラフフェアで展示された。
食べ物17種類で調査
田口さんは庭でお弁当のからあげを落とした際、アリが集まってくる様子を見て、「大好物は何だろう」と興味を持ったという。そこで、アリの巣の近くに17種類の食べ物を置いて、何匹集まってくるかを調査。甘いものにより多く寄ってくるという予想に反し、クラッカー菓子のリッツに121匹、からあげに63匹、ポテトチップスに39匹と、比較的脂っこいものに集まった。他にも駄菓子や柿の種、オレンジジュースなどで試してみたが、一匹も寄ってこなかった。
グラフは2週間かけて作成した。巣に食べ物を持ち帰る姿を見て、巣の形をしたグラフを思いついたという。受賞を受け「頑張って描いたので嬉しい」と喜んでいる。
絵を描くのが大好きな田口さん。自由帳には自らデザインした服が数多く描かれている。将来は「デザイナーになって服を売りたい」と笑顔で話した。
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