座間市など5市町村を管轄する厚木保健福祉事務所管内において、感染性胃腸炎の患者が急増している。第48週(11月28日〜12月4日)の定点あたりの報告数は、流行警報基準値(20)を大きく上回る37・55となっており、過去10年の同週で最多。例年は12月中旬にピークを迎えることから、同事務所は予防を呼びかけている。 ※12月12日起稿
「予防と適切処置の徹底を」
同所は、座間市・海老名市・厚木市・愛川町・清川村の小児科11施設を指定医療機関として、感染性胃腸炎の流行状況を調べている。今シーズンは、第46週(11月14日〜20日)の時点で初めて警報基準値を超え、47週(21日〜27日)も増加。さらに48週には合計報告件数が123件増えるなど、急激な伸びを示した。また、市内小学校でも11月中旬から下旬にかけて、感染性胃腸炎による学級閉鎖が2件あった。
感染性胃腸炎は、細菌やウイルスなどの病原体によって起こり、吐き気・下痢・腹痛などが主な症状。今の時季は、ノロウイルスを原因とするケースが多い。例年10月から11月にかけて増加し、12月中旬頃にピークを迎える。
予防法は、外出や子どものオムツを取り換えた後の手洗い徹底、食品の十分な加熱など。また、感染が疑われる人がいる場合は、マスクとゴム手袋を付けて汚物を処理し、患者が触ったトイレの便座カバーやドアノブなども消毒すべきだという。
同事務所は「過去の発生推移を分析すると、今より流行が広がることも考えられます」として、注意を促している。
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