県央小売酒販組合座間支部(永井勝利支部長)は3月10日、ひまわり焼酎の入荷式を座間市役所で行った。昨年8月に製造元の目野酒造(株)が倒産し、一時生産を停止。同支部は在庫で対応してきたが、今年2月に新たなオーナーのもとで同社が経営再建を果たし、例年より3カ月遅れての入荷となった。
ひまわり焼酎は座間市の観光資源であるひまわり畑の種を活用し、2003年に同支部加盟店などで販売を開始した。座間市同様、ひまわり畑を有する福岡県柳川市にある目野酒造に製造を依頼し実現。市の名産品として愛されてきた。
ところが昨年8月、創業126年の歴史を誇る同社が破産。在庫を出荷できなくなり、同支部への供給が滞っていた。ひまわりの種を焙煎し、もろみへ加えるひまわり焼酎は、その工程の特殊性ゆえに製造できる酒造会社は全国でも珍しいという。そのため、同支部は「何とか生産再開ができないか」と同社に相談し、調整を続けてきた。
今年2月に入ると債権者や株主との折り合いがつき、同社が営業を再開した。在庫の出荷も再び可能となり、同支部は12本入りを100ケース購入。例年より3カ月遅れての入荷式を、3月10日に座間市役所で開いた。
同社の中野敦司営業部長は「ご迷惑をおかけしました。例年より遅くなった分、まろやかな仕上がりなった。これからは一層特別な思いを持って作っていきたい」とコメントした。
供給再開喜ぶ
座間市の名産品にも認定されているひまわり焼酎の生産再開を、同支部の組合員は喜んでいる。入荷式では、運び込まれた焼酎を笑顔で持ち帰っていた。
永井支部長は「在庫が切れた店もあり、どうしようもなく困っていた。無事復活で来て嬉しい。すっきり飲みやすい座間の味を、ぜひ楽しんで」と話した。
ひまわり焼酎は720ミリリットルで1230円(税込)。同支部に加盟している市内の酒販店19店舗などで購入できる。
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