座間市社会福祉協議会が子育てを支援する「ファミリー・サポート事業」(ファミサポ)の制度が変更され、6月1日から対象年齢の上限が小学3年生から6年生に引き上げられる。市民が子育てに協力する事業で、以前から要望が多かったことに対する措置。
同事業は、共働きしている両親などが子育てに対して困難を抱かないようにサポートする取り組みで、「残業で保育園の迎えが間に合わない」「仕事が忙しく、子育てがストレスになっている」といった悩みを抱える家庭に対して、同協議会のコーディネーターが一般市民からなる協力会員の援助を取り持つ仕組み。
援助内容は、保育園・幼稚園・小学校や児童ホームの開始前、終了後の児童の預かり、送迎。保護者が病気、介護、産前産後、冠婚葬祭や文化活動等で外出が必要な場合の児童の預かりなど幅広く、20歳以上の市内在住者からなる協力会員が協力できる曜日や時間帯などに応じて支援を行う。
協力会員は107人が登録しており、預かりは原則として協力会員の家庭で行っている。利用料金は450円(30分)で、時間は午前6時半から午後9時までとなっており、保育園などは午後7時までしか預かれない場合が多く、利用者には好評だという。
「地域防犯にも役立てば」
また、対象年齢がこれまで生後3カ月から小学3年生までだったのが、6月から6年生まで引き上げられることになった。同協議会によると、もともと要望が多かったことにより検討されていたものだったが、今年3月に千葉県で女子児童が殺害されるという痛ましい事件も発生していたことから、児童の安全に関する相談の件数は増えていたという。
同協議会は「制度を利用してもらい子育てがしやすい地域になれば。また事業を周知することで、子どもたちの安全の確保はもとより防犯意識の向上にもつながれば」と期待を寄せる。今月からは、協力会員をイメージして新たにデザインしたざまりんを活用した案内やクリアファイルを制作し周知に努めている=写真。現在、ファミサポ利用会員は343人で、利用希望者は事前登録が必要。
また、同協議会は協力会員も募っており、6月には「協力会員になるための講習会」を開く。問合せは同協議会ファミリー・サポート事業【電話】046・266・2003。
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