栗原中央出身でボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥選手(24/大橋ボクシングジム)はこのほど、6度目の防衛戦を9月9日にアメリカで行うと発表した。同日同じ会場でWBC同級元王者のローマン・ゴンザレス選手によるタイトルマッチも行われるビッグイベントとなる。
軽量級の強者が一堂に会するこのイベント。米国進出が悲願だった尚弥選手にとって、この上ない舞台が整った。尚弥選手の対戦相手は、同級7位のアントニオ・ニエベス選手(30/アメリカ)。リーチの長いファイターで、北米バンタム級王座に君臨したことのある実力者だ。父親でトレーナーの真吾さんは「今後につながる大事な試合。期待を裏切らない内容で、応援してくださる方々に喜んでもらいたい」と話す。
今年5月に有明コロシアムで行った5度目の防衛戦では、サウスポースタイルを披露するなど華麗なKO劇を見せた尚弥選手。今回防衛を果たし、ゴンザレス選手も勝利した場合、両者による夢の対戦カード実現へ一歩近づく。井上尚弥・拓真後援会の工藤元会長は「最高の形で帰ってきてくれると思う。応援よろしくお願いします」と話した。
拓真選手は8/30復帰戦
元東洋太平洋同級王者で弟の拓真選手(21/大橋)は、8月30日(水)に後楽園ホールで復帰戦を行うことになった。対戦相手は、日本スーパーフライ級9位の久高寛之選手(32/仲里・ATSUMIボクシングジム)。試合はバンタム級契約で開催される。
昨年、世界戦初挑戦を前に利き腕を負傷した拓真選手。兄の活躍を喜ぶと同時に、ボクシングができない歯がゆさも感じていたという。真吾さんは「淡々と練習できているし、全く問題ない」と復調ぶりに太鼓判を押す。兄弟での世界王者誕生へ、工藤会長は「パワーアップした姿にご注目ください」と呼びかけている。
浩樹選手、鮮やかな1回KO
井上兄弟のいとこにあたる浩樹選手(25/大橋)は6月25日、町田市立総合体育館で64・5キロ契約10回戦に出場。ムエタイ元王者のニル・ウィソラム選手(タイ)を相手に1ラウンドKO勝ちを収めた。
日本スーパーライト級7位の浩樹選手。開始1分1秒で右フックが炸裂し圧巻のKO劇を見せた。浩樹さんは「いい勝ち方ができてよかった。次の試合も決まっているのですぐに練習を再開したい」と前を向いた。
壮行会の参加募る
同会は7月30日(日)、オークラフロンティアホテル海老名で「尚弥アメリカ進出・拓真復帰戦W壮行会」を開催する。午後2時から4時半。申込みは同会【電話】042・752・8968。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|