座間市内の中学校全校で、2学期から選択式給食が導入された。メニューは栄養士が考案し、(株)山路フードシステム(大和市)に調理を委託。座間市は今後、アンケートを取るなどして、よりよい学校給食のあり方を探っていく。
市内中学校ではかつて、牛乳だけを配る「ミルク給食」が実施されていた。2007年に中学校給食の早期実施と調査委員会設置を求める陳情が市議会で採択され、市は09年に「市立中学校給食のあり方検討会」を設置。協議を重ね、昨年9月から東中と栗原中で外部業者に調理を委託するデリバリー式給食を先行導入した。
献立は栄養士がバランスに配慮して考案しており、主食(米またはパン)、副食3品程度で1食税込270円。月に数回デザートがつくという。生徒に飽きさせないよう、3カ月は違うメニューを用意し、季節の行事食も提供。利用希望者は献立予定表を参考に、1カ月前に申込書を各校の回収ボックスへ提出する。
市は、先行導入した2校で、これまでアンケートを2回実施。昨年6月(有効回答数183件)の結果によると、82・2%の保護者が「負担が軽減された」と回答した。現在利用する保護者からは「朝起きるのが大変だから助かる」という声のほか、「いっそ選択ではなく全員給食にしてくれたら」などの意見が上がる一方、「子どもの好き嫌いが多いから弁当を作っている」という人もいる。
市学校教育課によると、「親子の絆を深める」などといった観点から選択制を継続。今後もアンケートを実施し、よりよい給食のあり方を模索していくという。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|