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座間版 公開:2018年10月5日 エリアトップへ

宮本義久さん(相模が丘) 100m走で世界一 マスターズ50代最速に

スポーツ

公開:2018年10月5日

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金メダル、銅メダルを手に笑顔の宮本義久さん
金メダル、銅メダルを手に笑顔の宮本義久さん

 相模が丘在住の宮本義久さん(50)は、9月16日までスペインで行われた「2018年ワールドマスターズ陸上競技世界選手権大会」で50歳から54歳が対象のM50クラスに出場。100m走で11秒51を記録し、金メダルを獲得した。日本人としては約20年ぶりの快挙。宮本さんは200m走でも同部門で銅メダルに輝いた。

日本記録樹立し大会挑む

 2年に一度行われるこの大会は、世界各国のアスリートが5歳刻みの年代ごとに分かれて競う。今年はスペインのアンダルシア州マラガ県で開催された。

 「仲間達が世界に挑戦している姿を見て、自分も応援している場合じゃないと思った」。同年代のライバルの存在が、宮本さんの背中を押した。2年で世界一となる計画を立て、トレーニングを積んできた。

 今年7月には100m走で11秒33を記録し、M50クラスで日本記録を樹立。万全のコンディションで、9月初旬にスペイン入り。2年で世界一という夢を成し遂げた。

13歩目の脱力

 「自分のレースをするだけ」。決勝進出を果たし、悲願達成が近づくも、宮本さんは平常心を保っていた。中盤から抜け出し、リードを保ったままゴールする――。必勝パターンを思い描き、スタートを切った。

 スピードを落とすことなく100mを走りきるため、宮本さんは13歩目に一度リラックスするという。「姿勢を整え、力を抜いた状態にすることが、出力するために必要」。独自の走法で流れをつかむと、中盤からは思い描いた通りの展開に。「これならいける」。2位に0・06秒の差をつけ、11秒51でゴールを切った。

 M50で世界一となった日本人は、マスターズ陸上界のレジェンド・貝原幸三さん以来で約20年ぶり。宮本さんは「2年間、ここで優勝することをめざしてきたので嬉しい。厳しい世界で戦って、そこで味わう達成感はいい」と快挙達成を喜んだ。

200m走も銅

 100m走決勝の翌日、宮本さんは200m走にも出場。「得意ではないし、アキレス腱が今シーズンで一番痛かった」。不安を抱えながらも全体7位で決勝に滑り込んだ。

 下位での決勝進出のため、コースは一般的に走りにくいとされる内側での出走となった。だが、「自分は内側の方が走りやすい。失うものはない」。逆境でのスタートが、割り切るきっかけになった。

 200mは距離が長い分、レースのどこかで「ガス欠」が起こるという。そのタイミングをいかにゴール直前にもってくるかが、宮本さんにとって鍵だった。「リスクを負って勝負に行った」。前半から前に出て、ライバル選手に意識させる作戦をとった。「いい走りができた」という理想の展開で、180m付近まではトップの快走。残り10mで失速してしまったものの、23・50の好記録で銅メダルを獲得した。

後輩に破られない記録を

 決勝を戦ったライバル選手とは、2年後の再会を誓った。「この人たちともう一度勝負したい。『行こう』と思って行けるほどぬるい世界じゃないが、それまで速い自分でその舞台に立っていたい」と意気込む。

 タレントの武井壮さんらをはじめ、下の世代には強豪選手がそろっている。「彼らに破られない記録を樹立したいね」と笑顔で語った。

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