市の花「ヒマワリ」を使って新たな名産品を作ろうと、相武台東小学校、相武台南口商店会、市内の高齢者学級「あすなろ大学」、東京農業大学らが今年から共同プロジェクトを進めている。12月12日、相武台東小の児童は自身らが植え、収穫したヒマワリの種から採油作業を体験。採取した油は将来的にドレッシングなどに製品化できるよう、専門機関で成分分析を行うという。
相武台東小学校(金子憲勝校長)では、これまでも地元商店会やあすなろ大学とタッグを組み、ヒマワリの種からキャンディに加工したり、茎から作った和紙で凧を製作するなど、花の利活用に取り組んできた。
今回は、同校が来年創立50周年を迎えることを受け、新しい品種づくりに挑戦中。東京農業大学の農学部農学科園芸学研究室(小池安比古教授)にも参加してもらい、今年5月から人工授粉用に4種のヒマワリを育てていた。
今回はその一環として、あすなろ大学の佐久間十四光さんらによる指導の下、同校の5年生が、収穫したタネから採油作業を体験。商店会が用意した自動採油機に入れたタネが油となってしたたり落ちるさまに、児童たちは興味津々。参加した山口太一君(11)は、「いつもと違う授業で楽しかった。油が製品化できたら、家族に味わってもらいたい」と声を弾ませた。金子憲勝校長は、「複数の団体の協力のおかげで、児童たちはアイデア出しや製品づくりなどの貴重なキャリア経験をさせてもらっている」と話している。
品種により含油量が異なるが、採油した品種のひとつは、1000gの種に対して130g程度の精油になったという。同商店会の戸津信義会長は、「ヒマワリを軸に、さまざまな団体がつながっていくのを感じる。座間の新しい名物を生み出したい」と意気込んでいる。採取した油はドレッシングなどへの製品化を視野に、今後専門機関で成分分析していく予定だ。
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