座間市ひまわりまつり実行委員会(長本享一実行委員長)は1月11日、本年以降の栗原会場での開催を中止することを発表した。座間会場での開催はこれまで通り行われ、「座間会場に一本化することを決定しました」と座間市ホームページに文章を掲載した。
座間市ひまわりまつりは20万人以上(主催者発表)が訪れる市内有数のイベント。市の花ひまわりが栗原と座間の2会場で約55万本が咲き誇り、様々な団体がイベントなどを開催し、多くの人を楽しませてきた。
栗原会場でのひまわりまつりは、1997(平成9)年に地元の上栗原自治会が地元のイベントとして開催したのが始まり。休耕地の活用と地域の活性化が目的だった。その後、2010(平成22)年に座間市観光協会が主催し、2015(平成27)年に実行委員会形式に変更となり、これまで続けてきた。
栗原会場は毎年7月に行われ、10万本の花に4万人強が訪れ、梅雨明けの夏の始まりを楽しんでいた。一方、座間会場は規模も大きく、45万本の花に16万人以上が8月中旬の夏真っ盛りの中で会場を埋め尽くしていた。
ひまわりまつりのために畑を耕し、種まき、草刈りなどを行うのは地元の農家の人々。イベント開催期間に合わせて毎年、準備を進めてきた。栗原地区では20〜30人ほどの農家の人たちが準備を担当。「多くの人が楽しみにしてくれて、準備するのも大変だけど、喜んでくれるからね」と話すが、準備する仲間たちも高齢化が進み、「準備する時期や開催期間は暑い日が続くからね。熱中症が本当に怖いよ」という。この数年、仲間たちから体力不安などの訴えも多くなり、開催中止を検討し始めたという。「楽しみにしてくれる人に申し訳ないけど、継続するのは無理という判断をした」と話す。
同まつり実行委員会は「座間会場に一本化することを決定しました。会場が一つになってもこれまでと同様に55万本の花を維持することは委員会の中で決定しています。イベントをグレードアップしてより魅力あるまつりにできるように詳細は今後決めていきたい」と話している。4〜5月に日程など詳細が決まる予定で、その時にイベント内容も発表できるという。
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