相武台東小学校(栗原/金子憲勝校長)では今年もひまわりの種まきが行われた。同小では毎年、地元の相武台南口商店会(戸津信義会長)と高齢者向け生涯学習団体「あすなろ大学」らが協力してひまわりを栽培。様々な形で活用し、地域活性の一翼を担っている。
5年生の総合的な学習の一環として、13年程前から学校の近くの畑で座間市の花「ひまわり」を栽培している同小。例年、5月に種まきを行い、7月に開花。8月に種を収穫している。これまで、ひまわりの茎を活用して和紙を作ったり、種から採取した油を使用して「ひまわり飴」を製作したりしてきた。その作業には、相武台南口商店会とあすなろ大学のメンバーが随時協力。児童と地域住民が交流を深めながら、市の花「ひまわり」を活用した地域の活性化を推し進めてきた。
加えて、昨年からは東京農業大学の小池安比古教授が協力。5月15日には、種まきを終えた児童たちが小池教授による「ひまわりの豆知識」を学ぶ授業を受けた。現在日本では、ひまわりは観賞用として広く認知されているが、そもそもは、ロシアで油料用として栽培され、ヨーロッパに広まったという。そうしたひまわりにまつわる様々な話を児童が聞き、学び、「ひまわりから何かできないか考えることは、キャリア教育の一環にもなる」と金子校長。小池教授は「あさがお、ひまわり、チューリップなど小学校で初対面する花の種を自ら蒔いて、育てて、種の活用まで関わるのは良い経験。今後も協力していきたい」と話している。
今年50周年を迎えた同校。記念式典では同商店会が製作した「ひまわり飴」を配布する予定で、新品種の栽培にも着手している。ひまわりが繋ぐ地域の輪はまだまだ広がりそうだ。
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