東日本など広域に甚大な被害を引き起こした台風19号。座間市では初めて避難勧告が発令され、避難者が1000人を超えたのも初めて。人的被害や床上・床下浸水などの報告はないという。また市内の公共施設で臨時休館も行われたが、これも初ではないかという。
10月12日に伊豆半島に上陸した台風19号は風雨ともに激しく、座間市内では12日午後8時ごろに27・7m/秒の最大瞬間風速を記録した。また11日午前0時から12日午後11時40分までの約24時間で313mmの積算雨量があった。
座間市は警戒本部を11日午後3時50分に設置し、遠藤三紀夫座間市長を中心に各部長らが台風に対する備えの確認などを行った。その後、12日午後4時40分に災害対策本部に格上げし、情報収集などに努めた。台風が過ぎ去った13日午前2時30分に警戒本部に戻し、13日午前9時に解散した。
市が最初に開設した避難所は立野台・小松原・東原・相模が丘・相武台・ひばりが丘・栗原の7つのコミュニティセンターと市公民館で、12日午前6時から受け入れを開始した。続いて12日午後2時30分に、急激に相模川の水位が上昇し、大規模な水害が発生する恐れがあるために市内で初めて避難勧告が発令された。避難勧告地域は四ツ谷、新田宿、座間2丁目、座間1丁目の4エリアで対象世帯数は4268世帯、対象人数は1万842人。避難勧告に伴い、座間小学校、入谷小学校、座間高校の3施設を新たに避難場所として開放し、3施設と市公民館を避難勧告対象者の避難場所とした。また、座間中学校、南中学校の2施設を新たな避難場所として増設した(12日午後4時30分)。
城山ダム緊急放流などの情報があったこともあり、12日の避難者数は午後8時40分ごろがピークとなり、市内全体で1038人となった。1000人を超える避難者は市内では初めて。避難勧告対象となった座間小で384人、入谷小で141人、座間高で109人となり公民館では150人ほどだった(午後8時40分ごろ)。
市危機管理課は「1000人を超える方が避難したが、スムーズに行えたと思います。『職員の対応が丁寧だった』という声もいただきました。今回の経験を今後に活かしたい」と話している。また床上・下浸水、家屋被害、人的被害などの情報はないが、「台風15号の時も、数日後に被害情報がありました。家屋など被害があった場合は報告してほしい」と呼び掛けている。
災害ボランティア講習開催
座間市社会福祉協議会では台風19号を受け、市内外で活動できるボランティアを育成しようと、災害救援ボランティア希望者向け講習会を開催する。10月18日(金)〜24日(木)。対象は座間市民および本研修に興味のある人。申し込みは当日、直接現地で受付。日程は次の通り。
10月18日(金)(2時〜3時半)、サニープレイス座間会議室/定員25人。23日(水)(同)、座間市消防本部多目的会議室/同40人。23日(6時半〜8時)、東地区文化センター集会室/同50人。
24日(木)(2時〜3時半)、サニープレイス座間研修室/同40人。24日(6時半〜8時)、相模が丘コミセン和室/同35人。
問合せは社協【電話】046・266・1294へ。
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