青少年やその指導者の活動の場として利用された県立清川青少年の家(清川村煤ヶ谷・高橋和美所長)が、3月31日で閉館。昭和58年の設立から27年の歴史に幕を閉じた。
廃止の理由は県の事業整理。厚木市の七沢自然ふれあいセンターなど、周辺自治体がより大規模な宿泊施設を持っていることや、青少年指導者への研修事業を横浜市の青少年センターで一元化することから、運営効率・財政面の両面で整理対象となった。
施設は10年ほど前から指導者の人材育成に力を入れ始め、月に一度のペースでキャンプ教室や自然観察などの研修を行った。宮ヶ瀬湖や丹沢の山々などの自然に恵まれたこともあり、地域のスポーツクラブや子ども会など、県内全域からのべ27万人近くが利用した。
最後の所長となった高橋和美さんは「閉館は残念ですが、県としては青少年指導者の育成を続けていきたい」と話した。
施設の今後に関しては民間への売却や解体などが案として出ているが、正式な方向性は現段階ではまだ決まっていないという。
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