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厚木・愛川・清川 社会

公開日:2022.03.04

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「板長」へ市民団体から感謝状
厚木警察署 西村幸伸さん

  • 加藤理事長(右)から感謝状を受け取った西村さん

 ▽厚木警察署生活安全課の巡査部長・西村幸伸さん(60)が、特定非営利活動法人防犯パトロールブルーライン(加藤英宗理事長)から2月28日、感謝状の贈呈を受けた。

 ブルーラインは、厚木署管内で、地域の安全を守るために、青色回転灯を装備した青パトで防犯パトロールに取り組む団体。西村さんは、同団体の活動に理解を示し、長年にわたり積極的に活動に協力してきたため、3月31日に退官するのを前に、感謝状が贈られた。

 ▽相模原市出身。茅ヶ崎署や横浜の緑署、海老名署などでの勤務を経て、2015年3月から7年間、厚木署で勤務した西村さん。緑署時代には、拳銃発砲事件を経験するなど、「波乱万丈だった」とこれまでの警察官人生を振り返る。

 ▽厚木署に赴任した当時は、110番認知件数が多かったため、「忙しいところに来たな」と思ったという。同時に、地域の安全を守るために活動しているボランティア団体が多いなとも感じていた。そんな中で出会ったのがブルーラインだった。当初は「青パトを約120台所有している」ということに「半信半疑だった」という。しかし、行方不明になった高齢者の捜索や夜間のパトロールに積極的に参加する姿を目の当たりにしたことで印象が変わり、協力するように。厚木署とブルーラインがタッグを組んで防犯パトロールを行う「レッド&ブルー作戦」を発案した。

 ▽「地域の人々と関係をつくるのが上手で、地域から信頼されている警察官」、「パトロールの仕方を1から教わった。何でも教えてくれる頼れる先輩のような人」、「いつも期待以上に応えてくれた。西村さんがブルーラインの活動に光を当ててくれた」など、贈呈式では感謝の言葉があふれた。西村さんは「地域の皆さんのおかげ」と頭を下げながらしみじみ。退官後は、厚木市の生活安全指導員として勤務する傍ら、ブルーラインの顧問に就任する予定。その風貌から「両さん」(漫画「こち亀」の主人公)「板長」と親しまれた警察官の活躍は続きそうだ。

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