鶴見区 人物風土記
公開日：2025.12.18
横浜市から永年表彰を受けたハマロード・サポーター江ケ崎の代表を務める
吉田 ミチ子さん
江ケ崎町在住 85歳
まちの美化が活性化に
○…江ヶ崎跨線橋の周辺で道路の清掃活動などを行うボランティア団体「ハマロード・サポーター江ケ崎」。活動11年目を迎え、今年10月には横浜市から永年表彰を受けた。同団体を立ち上げたころに江ケ崎町公園の公園愛護会も結成し、清掃や花壇整備に仲間と汗を流す。「美化を保ってこそ、まちのイベントや活性化も成り立つ。これからもキレイなまちづくりに貢献していきたい」と柔らかな笑顔で語る。
○…鹿児島県出身。高校１年生の時に江ケ崎へ。当時は日本三大操車場の一つとされる「新鶴見操車場」が現役で活躍していた頃。「デゴイチ（Ｄ51型蒸気機関車）の車掌さんに手を振ると振り返してくれたのをよく覚えています」と懐かしむ。姉がこの地で食堂を開き、よく手伝っていた。「この周辺は当時はまだ田んぼや畑ばかりで食堂も少なかったので、昼時は操車場で働く人たちでいつも繁盛していました。常連のお客さんからもらえるお土産が嬉しくて、手伝いを頑張っていました」とほほ笑む。
○…操車場など地域の歴史に関心を持ち、10年以上前から「鶴見歴史の会」で操車場と跨線橋を研究テーマとして調べてきた。資料集めでは横浜の図書館で見つけられないものを探しに等々力にある川崎市公文書館まで出向いたことも。簡単には資料が見れず、何度も通い詰めた。「私の青春の１ページでしたから。何としてでも情報が欲しかった」と苦笑いする。
○…ハマロード・サポーターの活動などで課題に挙げるのがメンバーの高齢化。持続可能な活動をめざし、「今後は町内会とも連携したい」と話し、「自分たちが暮らすまちの美化を住民自らの力で維持できるよう、これからも試行錯誤していきたい」と笑顔で意気込みを語った。
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