日本遺産「大山詣(まい)り」を体験するテストツアーが9月15日、市内大山地区で行われた。旅行代理店や地方自治体、登山の関係者など21人が参加し、江戸時代から続く歴史的なストーリーを学び、文化に触れた。
この催しは、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)が企画する「NOBODY KNOWS プロジェクト2020 伊勢原テストツアー」として行われた。同プロジェクトは、全国の日本遺産を舞台に、地域の芸能や伝統芸能を歴史的なストーリーとともに体験するもので、昨年に引き続き、文化庁による日本博を契機とする文化資源コンテンツ創生事業の採択を受けて実施された。
動画に収録ウェブ公開へ
今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、関係者のみが参加。古宮旅館で伊勢原市観光協会事務局長の志村功氏による「大山詣りとは?」のレクチャーを受けた後、こま参道や女坂を通り、大山寺を経由して大山阿夫利神社下社に到着。参集殿で伊勢原の食材を使った弁当を食べながら同神社の権禰宜、目黒久仁彦氏から大山詣りにまつわるエピソードなどの歴史講座を聞いた。その後、正式参拝を経て、神社に隣接する茶寮石尊で日本舞踊と三味線のライブを鑑賞した。
ツアーの様子は動画に収められ、自宅に居ながら実際に旅行に行った気分が味わえるウェブ上のサービス、オンラインツアーとして11月に公開を予定している。
ツアーを企画した芸団協の職員、大井優子さんは「日本遺産と伝統芸能を合わせて楽しめるツアーを今後開催する予定。首都圏からも近く、歴史文化と登山が同時に楽しめる『大山詣り』をたくさんの人に体験して頂きたい。事業者にはツアー商品として企画して頂けたら」と話した。
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