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伊勢原 トップニュース政治

公開日:2023.04.28

伊勢原市議選
新人森尾氏がトップ当選
投票率過去最低を更新

  • 当選確実の報を受け支援者と喜び合う森尾氏(右)

 任期満了に伴う伊勢原市議会議員選挙の投開票が4月23日に行われ、20人の新しい顔ぶれが決まった。トップ当選は無所属で立候補した森尾武史氏(46)。投票率は39・64%で、過去最低だった前回をさらに4・85ポイント下回った。

 定数20人で争われた伊勢原市議会選挙。現職14人、元職2人、新人5人の21人が立候補、4年前の前回から4人減った。

 当選者の顔ぶれは、現職14人、元職2人、新人4人。党派別では公明2人、共産2人、立民1人、無所属15人となった。

 前回トップ当選を果たした相馬欣行氏の後を受け、今回立候補した森尾氏は、相馬氏の得票数2745票には及ばなかったものの、2543票を獲得してトップで当選を果たした。

 森尾氏は2002年に日産自動車(株)に入社。日産労組NTC支部 執行委員副議長などを務めている。選挙戦では「暮らしたい街いせはら」の実現を目指し、「出産・子育て支援拡充」「シルバー世代の社会参画・健康増進」「観光業の創出」などを訴えてきた。

 午後11時過ぎ、当選確実の一報が市内高森台の事務所に届くと、集まった支援者から拍手と歓声が沸き上がった。森尾氏は支援者らを前に「呆然としている。無心です。喜んでいいんですよね」と第一声を発すると、会場から割れんばかりの拍手が再び沸き起こった。

 投票前日は、皆の期待に応えられるかわからず、人前で涙を見せてしまったという森尾氏。「これからが本番。厳しい毎日が待っている。自分のモットーである『迷ったら挑戦する』の精神で一生懸命働きたい」などと時折涙をぬぐいながら、10分近く思いを語っていた。

 森尾氏に次いで、2019年に市議から県議選に出馬した萩原鉄也氏が、2476票を獲得し当選。3位に中山真由美氏が2344票で当選したほか、出馬した現職は全員当選を果たした。

不在者投票用紙の送付漏れ

 伊勢原市選挙管理委員会は4月23日、伊勢原市議会議員選挙の不在者投票用紙の送付漏れがあったと発表した。

 市選管によると、宮城県に滞在する有権者から、21日午後に電話連絡で送付漏れが判明。投票用紙を送付しても、投票終了時間に間に合わないことから同有権者は投票ができなかった。市選管は「今後このようなことが二度と起きないよう、再発防止に向けてチェック体制の強化を図り、適正な投票事務の徹底を図っていく」とした。

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