川崎区・幸区 教育
公開日:2026.03.06
認知症への学び深める
藤崎で健康づくりセミナー
身近な人が認知症ではないかと感じた際の接し方や対応を学ぶ「健康づくりセミナー」が2月18日、かりんビル3階会議室(川崎区藤崎)で開催された。川崎医療生活協同組合法人健康づくり委員会主催。
当日はオンライン会場も含め、80人が参加。認知症ケアを専門にする川崎協同病院の看護師・布川祥司氏を講師に迎え、認知症への学びを深めた。
布川氏はまず、日本人が持っている「恥の文化」に言及。認知症に対する不安をたずねた質問で、家族や周りの人に迷惑をかけることを危惧する回答が多い資料を示し、自分よりも周囲の人に対する不安が多い点を指摘した。
こうした現状に対する対応として、布川氏は国が2023年に提唱した「新しい認知症観」を紹介。その具体例として、鬼退治の過去を忘れてしまった桃太郎の創作話を披露した。とっくに終わった鬼退治に行くと言う桃太郎に対して、キジや犬が「心配している」と我が事として寄り添うことで、「時々自分がわけのわからないことを言ってみんなを困らせていたから、もう一度鬼退治をしてみんなを笑顔にさせたかった」という桃太郎の本音を引き出すストーリーだ。
布川氏は「認知症の人ではなく、一人の人間として接するのが大切」と参加者の意識改革を呼び掛けた。川崎区中瀬に住む70代の女性は、「2〜3ケ月前から人の苗字を思い出すのに時間がかかるようになったので、参加した。良い話を聞けたので次回も学びを深めたい」と話した。
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