ママに笑顔の時間を

　○…赤ちゃんとママがゆっくり過ごせる「ひとやすみＣＡＦＥ」や保育園などへの送り迎え、１時間程度の保育や家事支援、ママ向けのワークショップなど、多様なニーズに対応する市民活動「子育てちょびサポ」を伊勢原市内で運営する。「昔ならご近所さんにしてもらっていたような、ほんのちょっとのお手伝い。ママたちの息抜きになれば、それが何より」と笑顔を浮かべる。

　○…９年前に子育てが一段落し、「地域とつながっていたい」との思いからファミリーサポートセンターに登録。活動に関わる中で、行政だけでは対応できない「隙間」に気づいた。自宅に大人がいることが前提になることや鍵の受け渡しが難しいなど、母親たちのニーズとマッチしないケースを体験し「もっと柔軟に対応できるサポートが必要」と決意。活動を始めて２年、現在は約30人の登録があり日々ママの思いによりそう。

　○…平塚市出身。専門学校で秘書科を選択し、事務職に就職。結婚を機に伊勢原市に転居した。３人の子どもを育てながら、事務やファーストフード店の接客など、様々な仕事を経験。好奇心旺盛で、どんな事もまずはやってみる性格。「ちょっとしたリーフレットづくりも、初めて会う人とのおしゃべりも得意分野。これまでの仕事のおかげね」

　○…１日で長く過ごすリビングは大切な場所。季節に合わせたフラワーアレンジメントや手芸作品などを飾る。３人の子どもたちは独立し、夫婦ふたり暮らしを楽しむ。「子育ては、楽しいことばかりではない。大変なことも、辛いこともある。でも、そんな時こそ、誰かのちょっとした優しさや助けが必要になる。仲間を増やし、活動を地域に広げていければ」と前を向く。