伊勢原 社会
公開日:2025.08.01
市内キクラゲ出荷最盛期
9月のシイタケまで続く
伊勢原市内で生キクラゲの出荷がピークを迎えている。JA湘南きのこ部会に所属し、同市粟窪でキクラゲやシイタケを生産している石川健太郎さん(52)を取材した。
生キクラゲは、菌床で菌を培養することで生育する。石川さんは現在、1玉2・5kgの菌床を600玉、1・4kgの菌床100玉の計700玉をハウスで管理している。
キクラゲは、6月末からお盆明けに出荷のピークを迎える。一方でシイタケは秋から春にかけてがシーズンであることから、石川さんは16年ほど前からキクラゲの生産を始めたという。
キクラゲは乾燥に弱いため、ハウス内では湿度や温度の管理が欠かせない。通常1日4〜5回の散水を行うが、キクラゲの状態を一つひとつ目で確認して散水のタイミングを計るなど、湿度や温度、二酸化炭素濃度など管理を徹底する。
ビタミンDや食物繊維が豊富
健康食品として知られるキクラゲ。「冷やし中華やゴーヤチャンプルー、焼きそば、チャーハンなどの炒め物が独特の触感が楽しめておすすめ」と石川さん。
ハウスでは作シーズンに約1070kgの生キクラゲを収穫。JA湘南直売所「あふり〜な伊勢原店」や同比々多店などで購入できる。
市内の生産は2007年から
伊勢原のキクラゲ生産は2007年にさかのぼる。「シイタケの需要が落ち込む夏場にキクラゲを生産できないか」と部会で持ち上がったのが始まり。当初なかなかうまくいかず県外の生産農家を視察するなど試行錯誤を繰り返し、2011年から本格的に販売が始まった。
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