東日本大震災の被災地に1日カフェを開こうと綾瀬市内の主婦綱島淳子さん(42歳)が奔走している。綱島さんは市内の小学校に協力を得て不要美品のマグカップを集め、手作りコースターも作成。7月31日には市内深谷中の中村自治会館でイベントを開き、飲み物代などのカフェの資金を集める。
子育て中の私たちも、できることから――。
フリーマーケットや子ども用プール、地場野菜販売などを行うイベントが7月31日(日)午前10時から午後3時まで、中村自治会館(綾瀬市深谷中)で開かれる。深谷中在住の主婦、綱島淳子さんが、東日本大震災の被災者に「1DAY カフェ」を開く資金集めのために企画した。
カフェは綾瀬市内の「準備班」がカップ・コースター・飲み物・焼き菓子のセットを送り、宮城県美里町のボランティア団体「ブルーシート」が「実施班」として会場設営などを担当し、被災者に振舞う計画。材料費など1セットにつき約100円かかり、31日のイベントでこの資金を集める。「手作りのプレゼントでゆったりしてもらいたい」と綱島さんは話す。
カフェにむけ「ママ友達」とカットした牛乳パックとハギレ布で手作りのコースターを制作。中央部に窓を作り、使用後は写真入れにできるよう工夫した。綾瀬小学校の協力で児童が作ったこのコースターと不要美品のマグカップを回収し、県立中央農業高校(海老名市)には焼き菓子製造協力の賛同も得た。
手作り鯉のぼり
宮城県塩釜市で友人が被災した綱島さんは、震災直
後から物資を送るなど個人的な支援をしてきた。また、仲間が同県美里町で避難者の支援を行っていると聞いてからは市内農家の協力を募り食料や衣料、日用品を送るなどもしている。
4月下旬にはサラシを使ったオリジナルの「メッセージ入り手作りこいのぼりキット」を制作し市内の商店などで1つ200円で販売。売上の一部は救援金として寄付し、手書きメッセージ付こいのぼり210尾を避難所へ届けた。
マグカップ募集
31日のイベントでは別会場での「1DAYカフェ」も視野に、不要美品のマグカップを回収する。イベントは子どもからお年よりまで多くの人が来場しやすいように、綾瀬産の野菜や冷やしラーメンなどの飲食ブースや、子ども用プールなどを計画。「みんなが手を合わせて支えあっていることを被災地の方々に伝えたい」との想いから、会場では手形を押す参加費が募金となる、大幕ブースも設置する。この大幕は「1DAYカフェ」で使用予定。「子育て中の私は被災地へ行くことは難しいけれど、できることから支援したい」と綱島さん。会場は駐車場なし、ごみ袋・靴袋を持参。
問合せは綱島さん【携帯電話】090(1544)2202まで。
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