戦後から綾瀬地域で栽培され、爆発的な人気を博したものの、栽培の手間などから姿を消した「高座スイカ」を市内吉岡の石井栄さん(69歳)が復活させた。実ったスイカは8月7日に文化会館駐車場で開かれる朝一番徳の市で販売される。
「高座スイカ」は昭和24年に奈良県から綾瀬へ持ち込まれ、栽培が普及した。特産品として昭和28年頃をピークに東京や横浜などで人気を博し、当時の綾瀬は「スイカの名所」と呼ばれた。しかし、連作を嫌うなど栽培の難しさから生産は減少、昭和50年ごろ市場から姿を消した。
復活の挑戦は、昨年スイカのルーツを辿り市担当課が奈良県の「萩原農場」で種を分けてもらったことから始まった。かつて高座スイカを栽培していた石井栄さんが話を聞き、試験栽培に名乗りをあげた。石井さんは過去の栽培法にならい種蒔前の畑に麦を育て環境を整え、300苗を植えた。早い苗は6月上旬に花が咲き、6月中旬には実をつけ始め、7月上旬には畑に縞模様の実が姿を現した。
市はスイカをPRしようと、毎月第一日曜日に開かれる朝一番徳の市(主催/綾瀬市商工会)に協力を依頼。今回の販売が決まった。朝6時30分から8時まで、綾瀬市文化会館駐車場で開かれ、スイカは1玉1000円から1500円で、50玉ほど販売予定。
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