綾瀬中学校吹奏楽部(佐々木圭介顧問)が、9月20日に千葉県中央区の千葉県文化会館で開催される「第20回東関東吹奏楽コンクール」に出場する。地区予選である県央大会と県大会を勝ち抜き、2年ぶりの出場となる。
東関東吹奏楽コンクールは小学校、中学校、高校、大学、職場・一般の部があり、中学と高校は大編成のA部門と、小編成のB部門に分かれる。同部が出場する30人以下のB部門では、自由曲1曲を演奏する。
綾瀬中吹奏楽部が選んだのは、大栗裕(ひろし)作曲の「巫女の詠えるうた」。青森県恐山を舞台にした楽曲で、イタコが死者を呼ぶまでの様や、ゴツゴツした山の景色、呼び出された死者との出会いなどを演奏で表現する。
曲を決め、練習を始めたのは4月末頃。楽譜を読み、音程を整えしっかり演奏できるようにするところから始め、徐々に表現力を高めていった。「この曲は難易度は高くないが、常に同じスピードで演奏するため単調になりやすい。それをどう上手く表現するかが鍵になる」と佐々木教諭は話す。
ひたむきな姿勢で勝利掴む
「とにかく一つひとつ、目の前の大会でいい演奏をすることだけを考えていました」と、部長の濱本真珠(まお)さん(3年)は話す。例年3年生を中心に2年生とで構成するが、今年は3年生が7人と少なく2年生18人、1年生4人と下級生主体の編成になったためだ。「どっちの大会も金賞と聞いた時は信じられなかったし、しばらく実感が湧かなかった。でも、純粋に嬉しかったです」と笑顔を見せる。
「今年は足りない部分をひたむきな努力で本当によくカバーしている。その練習量が実を結び、大会では実力以上の力が出せたと思う。下級生が多いということはそれだけ伸び代があるということなので、東関東大会に向けしっかり仕上げていきたい」と、佐々木教諭は分析する。
大会に向け濱本さんは「気負わず、みんなでいい音楽をつくりたい。結果より、悔いのない演奏ができたら」と意気込みを語った。
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