PTAのOB有志が結成した団体「ATP」(井田智之会長)が、新たな取り組み「ベンチプロジェクト」の第1回目となる活動を、綾西バザール「みんなの広場大市」で行った。市民が自由に休憩できるベンチを作り増やしていこうというもので、今後は市内各所への設置拡大を検討していく。
ATPは、市内小・中学校のPTAで会長や役員などを経験した有志31人が所属している。井田さんがPTA会長時代の同期を中心に昨年4月に結成され、PTAの逆読みで名付けた。
ベンチプロジェクトの発案は、井田会長が地域で務める民生委員の活動がきっかけ。高齢者から「散歩や買い物の時に休憩できるベンチが欲しい」という声が多く寄せられていた。
そこで、自身が大市のメンバーとして携わる綾西バザール商店街に、当面の活動場所として打診。商店街側が快諾し、8月21日の第1回開催に至った。
同団体は昨年と今年の2回、「光・食・文化の祭典〜Ayase Base side Festival」で「じゃ〜じゃ〜麺」という料理の販売を行っており、この売上がベンチの購入費にあてられている。
ボランティア精神育成も
昨年の発足以降、ATPの主な活動は、年1回の「じゃ〜じゃ〜麺」販売と定期的な会合のみだった。1年以上経ち、「これだけでは発展性がない」と新たなプロジェクトに取り組んだ。
活動趣旨は、高齢者が休める場所を作ることで外出を促し、健康づくりの一助にすること。また、子どもやその保護者を巻き込むことによるボランティア精神の醸成も、狙いの一つだ。
「子どもが出れば親もくるし、手伝えば『誰かのために何かをした』という充実感につながります。高齢者も『若い人たちが色々してくれる』と思えば、自然と交流が生まれるのでは」と、井田会長は思いを語る。
8月21日の製作では主にメンバーの子どもたちが組み立てや塗装、仕上げを手伝ったが、今後は「子どもボランティア」の輪を広げていく。現在は小学校に打診するなどの働きかけも、行っているという。
現状は、まだまだ手さぐり状態。活動資金を増やすための「じゃ〜じゃ〜麺」の取り組み拡大や、このための人員増強・組織づくり、市内に設置する際の市との調整など課題は多い。
「いずれは市内各所に設置していきたい。やりたいことはたくさんあるので、一つひとつ形にしていければ」と、井田さんは話した。
子どもボラ募集
同会では現在、月に1度の綾西バザール「みんなの大市」での活動を予定しており、ベンチ作製に参加する「子どもボランティア」を随時募集している。
問合せは井田会長【携帯電話】090・8053・1451へ。
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