在日米軍再編に伴い、2017年頃とされていた厚木基地の米海軍空母艦載機移駐。1月20日に防衛省の職員が綾瀬市役所をはじめとする基地周辺自治体を訪れ、今年11月から移駐を開始し、来年5月に完了する見通しというスケジュールを説明した。
厚木基地を使用している米海軍空母艦載機の山口県岩国基地移駐については、在日米海軍司令部が1月5日に今年後半から段階的に行うと発表していた。その一方で、移駐完了までの具体的なスケジュールには触れられておらず、市は詳細なスケジュールなどを早急に示すよう国に求めていた。
今回、綾瀬市を訪れた防衛省南関東防衛局の職員が市に対して行った説明によると、移駐は今年11月に始まり、来年5月までに3段階で実施されるという。
基地を使用する航空機などの中でも騒音が激しいFA18戦闘攻撃機については、11月の第1段階で2部隊、来年5月の第3段階で残りの2部隊が、それぞれ岩国基地へと移る。その他の部隊も来年1月の第2段階を中心に移駐する予定。対象となる機数は全部で61機となる見通し。また、今回の移駐に伴い軍人や軍属、家族ら約3800人も移住する見込みとなっている。
今回の情報提供を受け、古塩政由市長は「移駐の時期が具体的に示され、改めて移駐が着実に進められているものと捉えている。長年、騒音被害に苦しんできた市民の負担軽減となるよう確実な移駐の実施と移駐後の厚木基地の運用など情報提供について、引き続き国や米軍に対し求めていく」としている。
厚木基地の空母艦載機移駐については、11 年前の06年5月に日米両政府間で合意された「再編実施のための日米ロードマップ」で、14年までに岩国基地へ移すことが示された。しかし13年、国は「施設整備の全体工程を見直した結果、移駐は17年頃になる見込みである」と説明。これを踏まえ厚木基地周辺9市と県、国は移駐までの具体的なスケジュールや騒音軽減策などについて情報交換を行うため「厚木飛行場からの空母艦載機の移駐等に関する協議会」を設置し、早期移駐完了などを求めてきた。
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