市内でものづくりを行う中小企業の新入社員を一同に集めた「あやせ工場合同入社式」が、4月13日に綾瀬市オーエンス文化会館で初めて開催された。当日は市内製造業の社員75人が出席。今後は研修などを通し、社会人としての意識や同期意識の向上につなげていく。
「あやせ工場」は、県内第4位の企業集積数を誇る綾瀬市を一つの「ものづくり工場」に見立て、市内の工業製品を世に送り出すためのプロジェクト。市と、若手経営者ら13社で構成される綾瀬イノベーション推進委員会(土橋恒一委員長)の共催で行われた。
今回の取り組みには、中小企業が多く集積するという綾瀬の特徴が背景にあるある。1社あたりの新卒者数が少なく同年代の仲間が作りにくい傾向にあるため、合同で入社式を行うことで同期意識を育て継続的な就労に繋げ、企業間を超えた将来のネットワーク構築を目指していく。
21社75人が参加
この日は21社から、3年以内に採用された社員75人が出席。作業着やスーツなど、各々の「仕事着」で参加をした。
式では「あやせ工場営業主任」である古塩政由市長が、「大量生産の時代は終わり、今はニーズに対応した機動力と発想力が必要。ネットワークを強みにイノベーションと活力を生み出し、『小さな世界企業』をこの綾瀬から生み出したい」とあいさつ。続いて土橋委員長や、来賓として招かれた青栁愼市議会議長、笠間茂治綾瀬市商工会長らが激励を送った。
その後、新入社員代表として登壇した高橋美依さん(松村鋼機(株))は、「まだまだ未熟な私たちですが、早く一人前になれるよう努力していきますので、ご指導よろしくお願いします」と決意表明を行った。
コミュニケーションとあいさつの大切さ学ぶ
閉会のことばでは高崎将二副委員長が、仕事における「あいさつ」の意味と大切さを説明。「それではあやせ工場の初仕事をしましょう」と、新入社員全員とともに「よろしくお願いします」と大きな声であいさつをした。
式典のあとは、「行列のできる法律相談所」や「スッキリ!!」への出演で知られる菊地幸夫弁護士を講師に招き、「仕事を通じて感じたコミュニケーションの大切さ」を特別講演。合わせて、同じく同氏が仕事で感じたという安全に対する意識の大切さも語った。
今後は、研修5回と宿泊のフォローアップ研修1回を予定。社会人としての意識へ切り替え、基本行動やビジネスマナー、夢を持ち働くことの大切さを学ぶ。
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