今年3月から小園地区で毎朝ラジオ体操を行うきっかけを作った 小川 くに子さん 小園在住 74歳
大好きな地域のために
○…毎朝7時、小園台第一公園で行われているラジオ体操。常時20〜30人が集まり、雨の日以外欠かさず開催している。最高年齢90歳で、夏休みには子どもたちも参加した。ここから新しいグループが生まれ、花見に出かけるなど地域の交流を広げる場になっている。
○…きっかけは、自身が8年間務めている民生委員の活動。1人暮らしの高齢者を訪問する中で、外出のきっかけを作る方法がないかと考えた。また、公園の清掃活動を行う愛好会にも月1で携わっており「きれいになった公園を活用したい」という思いも抱いていたという。そこで着目したのが、指導者不要で誰でも知っているラジオ体操。周囲に声かけを行い、20人ほどでスタートした。
○…群馬県出身。自然豊かな場所で、11人兄弟の一番下として育った。「昔は兄弟の後をついて回ってるだけの子だったからかな。頼られると応えたくなるの」と微笑む。娘が幼稚園に入る時に綾瀬に移り、地域に溶け込むのに時間はかからなかった。栗原モトさん主宰の伝承料理の会や、ママさんバレーに所属するなどアクティブに動き、バレーは今も週1で続けている。「小園が大好き」と話す表情は、「地域のために何かしたい」という思いに溢れていた。
○…「やらせてくれる家族の理解や、電池代を予算から出してくれる自治会の区、参加してくれる方々など皆さんの協力あってこそ。私は声をかけただけだから」。奥ゆかしく話すが、開催を楽しみにしてくれている人の反応を見ると「やってよかった」と笑顔を見せる。今の課題は、この取り組みをいかに広げるか。「初めての人が入りにくいのかなと感じる。もっと参加しやすい環境を作って、健康と仲間作りの場として広げていきたい」と、意気込みを語った。