綾西小学校(浅野邦彦校長)のPTAが発行する広報紙「ふれあい」が、第40回全国小・中学校PTA広報紙コンクールで日本PTA全国協議会会長賞を受賞した。同賞の選出は、全国で3校のみとなる。
日本PTA全国協議会傘下の小・中学校で、年2回以上発行されている広報紙が対象となるコンクール。今回は昨年4月から今年3月のものが審査対象となる。
応募総数4934(小学校3324・中学校1607)校で、各地方協議会の一次審査を通過したのは579校。この中から小・中各22校が賞に選ばれている。
受賞した昨年度広報委員会の委員長を務めたのは、坂根秀和さん(49)。製作の手間等の問題で全国的に不人気だという広報委員に自ら手を挙げ、委員長も進んで引き受けた。
「クリエイティブな仕事をしている自分が一番役立てるのは、これだと思った」と、坂根さんは話す。委員長としてまず手を付けたのは、デザインの改革だった。
第1号では、職員紹介など例年の内容を踏襲しつつ、硬いイメージだったデザインを柔らかく変更。これに伴い、広報紙のロゴも変えたほか、写真選びにもこだわった。
その他にも手書きすごろくの付録や、女性誌・旅行雑誌・スポーツ新聞風のデザイン、自虐的な切り口や本音を語る記事構成など、随所に保護者の興味を引くための工夫を凝らしている。
広報委員メンバーは「委員長が、みんなの得意や個性を引き出してくれたんです」と話す。これに一役買ったのがLINEで、業務連絡以外に作ったグループの雑談の中から、坂根さんがそれぞれの個性をつかみ役割分担を行ったという。
「どうせやらなきゃならないのなら、みんなで楽しみながら面白いものを作りたかった」と坂根さん。その思いが伝播し、チーム一丸となった紙面作りが評価を受けた。
他校でも受賞経験がある浅野校長は、「実は大変なのは受賞した翌年。でも今年は、広報が一番最初に決まり、誰にやってもらうかを選ぶくらいだった。受賞以上に、実はこの流れができたことがすごいのでは」と語る。
今年は昨年度から3人が継続。坂根さんも平として携わる。これにより、保護者から早く欲しいという要望が多い職員紹介を早められるなどの効果も表れているそうだ。「来年度以降、メンバーが楽に作れるテンプレートを作りたい」と、さらなる意欲を覗かせる。
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