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綾北中 恩師と後輩に思い込め 卒業式で独自曲歌唱

教育

掲載号:2019年3月22日号

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保護者の前で披露する卒業生  ※動画で様子が見られます
保護者の前で披露する卒業生 ※動画で様子が見られます

 綾北中学校の3年生が、教員とともにオリジナル曲「さくらのおもいで」を作曲し、3月11日の卒業式で披露した。当日、指揮者を務めた学級委員長の小松原雄大さんが中心に動いたこの取り組みは、恩師と後輩たちへの思いが込められている。

 きっかけを作ったのは、今回の卒業生である3年の小松原さん。音楽科の加藤薫教諭に、「学年の歌を作ることはできませんか。後輩たちに残したいです」と相談した。その背景には小松原さんたちの入学当初、上級生の学年が荒れていたという学校環境があった。

 長らく荒れた時期が続いていたという同校。教員達が様々な方策を模索する中、小松原さんの学年は新しいやり方と向き合い、時間をかけて少しずつ環境を変えていった。

 そんな中、小松原さんの心に残っていたのは、2年前に群馬県前橋育英高校野球部の荒井直樹監督を招いた講演。この時、野球部員として壇上に呼ばれ直接言葉を受けた小松原さんは、監督の座右の銘「凡事徹底」が深く刻まれた。

 「当たり前のことを当たり前にやる」という意味のこの言葉は、まさに自分たちが3年間やってきたことだった。「イメージないと言われますが、音楽好きで実はピアノ弾けます」と笑う小松原さんは、昨年11月の合唱祭後に「歌を作り残す」というアイデアを思いついた。

 曲作りはまず、3年生全クラスに歌詞を募った。合唱コンクールの各クラスの曲「ヒカリ」「虹」「桜の季節」「花は咲く」「青い鳥」をテーマにフレーズを集め、鈴木久美子教頭や加藤教諭らが歌詞に並べ替えた。

 その後、学級副委員長でピアノを弾くことができる大江陽也さんが、テーマに合う明るい曲になるようメロディを作曲。混声三部合唱に仕上げ、プロの作曲家にチェックを依頼した。

 2人が気に入っているフレーズは「孤独な日々に迷っても皆の声が道標」とあるように、この曲にはこれまで指導してくれた恩師たちへの感謝と、後に続く後輩たちへの思いが詰まっている。

 「これまでは基本的に教師側が発信し、それに生徒たちが応えるという形でしたが、今回は自発的に考え動いてくれた。3年間の集大成と言うか、最後に生徒たちの成長を実感できて感無量です」と、学年主任の松崎誠教諭は話した。

小松原さん(右)と大江さん
小松原さん(右)と大江さん

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