綾瀬市と綾瀬市商工会はこのほど、ベトナムの人材送り出し機関ハイフォン株式会社と、外国人技能実習生に関する協力で合意し、6月25日に市役所で3者による覚書を交わした。早ければ2020年10月にも、覚書に基づくベトナム人実習生の受け入れが始まる。
覚書にもとづき市と商工会、ハイフォン社の3者が連携することで、市内企業に勤める技能実習生らが安心して実習に励める環境が整備され、市内の企業が必要とする有能な人材を安定的に確保できる。
市では、帰国した実習の技術がきっかけとなり、現地企業と綾瀬市内の企業が提携することにも期待を寄せている。担当者は「外国人技能実習生の受け入れに自治体が直接かかわるのは県内初。国内でも例がないのでは」としている。
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市によると市と商工会は、昨年6月に初めてベトナムを訪問。今年5月までに4回の渡航を重ね、現地の送り出し機関を視察し情報収集にあたった。ベトナム国内に約270ある送り出し機関の中から、実績などが優れていると評価したハイフォン社との連携を決めた。
覚書では、ベトナム人技能実習生の育成を支援するために3者の責務を明確にした。市は、受入監理団体となる商工会の事務や研修を支援し、商工会は監理団体として適正な受け入れと研修を担う。送出機関のハイフォン社は、市と商工会が希望する人材の確保と研修を行う。
市内最多
市内には現在、373人の技能実習生がいて、このうち最多の136人がベトナム出身。これまでに27社が受け入れの意志を示しているという。
古塩市長は「より細かな対応、サポート体制を構築することで実習生が安心して技能実習に励める環境づくりに繋がる。ものづくりのまち綾瀬、だからこそできる国際貢献」と話している。
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