綾瀬市内を流れる河川の浸水想定区域をはじめ、土砂災害警戒区域などをまとめた冊子型の防災マップを市が作成している。来年2月に完成予定で、3月に全戸配布する予定という。
綾瀬市には現在、地震と風水害に備えるA1サイズ(594mm×841mm)裏表の「綾瀬市防災マップ」がある。2013年に作成されたマップの縮尺は1万分の1で、1枚の紙で市内全域を網羅している。土砂災害に特化したA4サイズの「綾瀬市土砂災害ハザードマップ」は14年に作られ、18年には、災害時の被害を最小限にするために必要とされる自助、公助、共助を踏まえた「綾瀬市防災対策総合ガイド」も作られ配布されている。
現在はこの3つの資料が防災の手引きとして各家庭などに配布されているが、市はこれらを冊子に集約する防災ガイドブックを作成している。
市は18年度の3月補正で国の補助金を活用する防災マップの作成経費として約600万円(国庫補助2分の1)を確保。繰越明許により今年度中の作成に取り組んでいる。
市危機管理課によると、新たな防災マップには昨年12月に県が示した目久尻川と蓼川の新たな浸水想定区域を網状にして反映させる。県の想定基準に沿って市が見直す比留川の浸水想定区域についても、県と同様の算出基準を用いて最新版としてマップに反映させる。
同課では「従来の想定よりも浸水想定区域が広がる。目安とする降雨量の違いなどについて丁寧に説明し理解を得ていきたい」と話している。
市議会9月定例会の一般質問で比留川政彦氏(無所属)がこの防災マップ作成について取りあげ「配布後に研修会などを通じて周知してほしい」と要望していた。
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