今年9月の台風15号と10月の台風19号で綾瀬市内の農家が受けた農業用施設の被害状況がわかってきた。市は国県による被災農家支援対策に独自の上乗せ補助を行うための予算措置に向けて調整を進めている。
11月12日までに市がまとめた被害状況によると、強風に見舞われた9月の台風15号では、農機具小屋や鉄骨ハウス、果樹園施設、畜舎の屋根などが被害を受け、なかでも軽量の鉄骨ハウスに被害が集中した。
農作物では収穫期を迎えたナシやブドウ、トマトやキュウリが被害を受け、苗の生育中だったブロッコリーにも被害が及んだ。
10月の台風19号では、農家5軒のビニールハウス8棟、同2軒のガラスハウス4棟で全壊や一部破損の被害があり、農作物では収穫前のブロッコリーにキズ被害を受けた農家が13軒に及び、レタス農家も被害を受けた。この台風でレタスが傷つき200万円以上の被害を受けた農家もあり、綾瀬市特産のブロッコリー栽培農家では園芸協会の部会に所属する出荷農家13軒すべてから被害報告があった。ブロッコリーの被害面積は100アールで全体の16%だった。
台風15号による農業施設の撤去や修理、再建には国や県から合わせて5割の補助があり、綾瀬市も独自に上乗せする方針を固めている。昨年の台風被害では市が再建などの費用の2割を補助したことから市はこれを軸に検討し、年度内に議会へ諮る方針だ。農業振興課は「引き続き被害状況の把握と精査を続け、市としての支援策を決定する」としている。
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