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綾瀬版 公開:2019年11月29日 エリアトップへ

綾瀬シニア劇団もろみ糀座 舞台芸術で青春再び 60〜80代の男女「ヤァーーーッ!」

文化

公開:2019年11月29日

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劇団のメンバーと役者の浅生礼史さん(右端)
劇団のメンバーと役者の浅生礼史さん(右端)

 神奈川県が重点政策として進めるシニア舞台芸術事業(共生共創事業)の一環として今年9月に綾瀬市内で旗揚げした綾瀬シニア劇団「もろみ糀座」のメンバーが、12月に横浜市内で行われる旗揚げ公演(事業中間発表)に向けて稽古を重ねている。

 この劇団は60歳以上を対象に8月に公募を行い、わずか2週間で80代までの男女19人が集まり9月7日に始動した。演劇経験者はほとんどいないが、横浜の劇団「スタジオソルト」の主宰役者、浅生礼史さんと作家・演出家の椎名泉水さんらプロが指導し、12月の中間発表と3月の公演を目標に活動している。

 綾瀬市が拠点になったことについて、県から事業委託を受ける公益財団法人神奈川芸術文化財団(横浜市中区)の中野敦之さんは「綾瀬市の生涯学習の取り組みに共感し『ここでやりたい』と考え打診した」と話す。「藤沢や大和、座間、海老名に囲まれ駅のない地域だが、それを逆手に取るプロモーションにも目を引かれた。ここでやりたいと考えた」という。

 劇団は週1回、中央公民館で稽古を重ねる。寺尾南からバスで通う高橋正男さん(72)は川崎市の元消防士。5年前に見つかったステージ3の肺がんを克服し「おもしろそう」と劇団員に応募した。「大きな声が出せて楽しい」と話している。

 当面の目標に定める中間発表ではオリジナル作品「ヤァーーーッ!」を披露する。椎名さんによると、地域4分割合併の話が突如持ち上がり綾瀬のアイデンティティーを取り戻そうと、シニア世代が立ち上がる物語。居場所を失った男と、失いかけているシニア達が『居場所』を取り戻す話になる。第九をアレンジした替え歌があり、劇団員がもつ綾瀬のイメージを歌詞に盛り込んだ。

 県は今年度「かながわシニア創作創造プロジェクト」として、シニア世代と創作の喜びを分かち合う「場」づくりを進めている。シニア劇団は綾瀬市と横須賀市で発足し、綾瀬シニア劇団は12月19日(木)に中間発表となる公演を県民共済みらいホール(横浜市中区)で開催する。

 神奈川県は2021年の「ねんりんピック」開催地で、シニア世代へのアプローチは2年後への試金石にもなりそう。

 (問)劇団事務局【携帯電話】070・6977・1148

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