愛川町の職員が1月25日、県立愛川高校で特別授業を行った。同校と愛川町のアクティブラーニング事業の一環として行われたもので、職員らが公務員を目指した理由や日頃の業務内容を紹介。将来に向けたメッセージを贈った。
この授業は「未来を担う人づくり特別授業」として行われた。同校の2年生を対象に、キャリア教育の視点で町の取り組みを紹介することで、生徒たちの町政に対する関心を深め、就業意識の高揚を図ることが目的。町職員が同校で授業を行うのは今回が初めて。
「10年後の将来像をイメージできるように」との観点から、講師には主に採用から10年以下の主事から主任主事級の若手職員が選ばれた。幅広く仕事を紹介できるように、税務課、子育て支援課、商工観光課、教育総務課、都市施設課、消防課から、6人が講師となった。
授業では、各教室で職員が学生時代の経験や町職員になったきっかけ、担当している業務内容、仕事で大切にしていることなどを話した。
商工観光課職員は「イベントを行う場合、準備に2カ月くらいかかることもある。楽しいこともつらいこともあるが、やり遂げた時は達成感がある。みんなも熱中できることを見つけて、やると決めたらとことんやってみよう」と語った。
また、税務課職員は「人との繋がりを大切にしよう。友達はもちろん、親や先生たちは、自分とは違う視点の意見をくれる。相談できる人を持とう」とメッセージを贈った。
年齢が近いことから、生徒たちも職員の言葉に真剣に耳を傾けていた。授業の後には、公務員を目指す生徒が職員と直接話ができる個別相談も行われ、参加した生徒たちは熱心に職員の話を聞いていた。
授業を受けた生徒からは「先生とは違う立場の意見を聞けて、進路を考えるきっかけになった」「将来やりたいことが決まっていなかったが、年齢が近い方から実際の仕事の話を聞けて参考になった」などの感想があがった。
この特別授業は、町と同校が連携して行っているアクティブラーニング事業の一環。2018年7月には、小野澤豊町長が同校で授業を実施している。町では「愛川高校との連携事業として、来年度以降も継続していきたい」と話す。
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