三笠ゆかりの地で撮影秘話 坂の上の雲 主演の本木さん
司馬遼太郎氏原作のNHKドラマ「坂の上の雲」で主役の秋山真之役を演じる本木雅弘さんらが今月23日、市文化会館で催されたトークイベントに登場、同作品の見所や撮影秘話を語った。3年の月日を費やして製作されたドラマは3部構成で一昨年末、昨年末、今年末の越年スケジュールで放送されている。
「原作のスケールの大きさから撮影やロケには大変な苦労があった」と番組プロデューサーの菅康弘氏。舞台は100年前だが、その面影を今も残している場所は限りなく少なく、これを求めて22都道府県、海外は12ヵ国をロケでめぐったという。
記念艦三笠での撮影エピソードも披露された。艦内の廊下で撮ったシーンを振り返って本木さんは、「想像していたよりも狭い印象を受けた。この息苦しい空間の中で国の命運をかけて出航していったとは。人間業と思えない」と述べた。本木さんが凛々しい姿で甲板に立つ宣伝ポスターに関しては、「自分でも気に入っている。(記念艦には)東郷さんが日本海海戦で指揮を執った場所(足跡)があるが、新名所としてポスターの撮影場所も加えていただきたい」との冗談も。菅氏からはドラマに登場する三笠は、石川県元気村に実寸大の前方3分の2で組み立てられた模型を使って撮影されていることも明かされた。
本木さんは、秋山真之さんの次女で現在もご存命の宜子(たかこ)さんから手紙をもらったという話も紹介。「宣子さんが2歳の時に真之さんは亡くなっているので、これまでは縁者の話や書物に頼ってその姿を想像していたそうです。動いている父を見ることができて大変うれしいという内容で、これには身が引きしまる思いがしました」と感慨深く話した。
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「ピンクリボン」チャリティー講演会4月23日 |
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