横須賀・三浦 文化
公開日:2012.03.09
災いや穢れ ひな人形に託し
芦名の淡島神社で流し雛
縁結び・安産の神として知られる、芦名の淡島神社でひなまつりの3月3日、恒例の祭礼と流し雛が催された。
これは、横須賀風物百選にも選ばれているもので、祭礼では「あわせてください淡島様よ、お札参りは二人づれ」と、安産などを願い、底の抜けた柄杓の柄(え)に麻を結んで奉納。続いて、神社下の芦名海岸で小船に乗せたひな人形約30体を前に祝詞を挙げて神事が行われ、神主・巫女らが乗ったボートで小船を引き、湾内を回った。
流し雛は、古くから全国各地で習俗として行われているものの、県内では珍しいという。芦名の流し雛は比較的新しく、平成2年から始まった。実際には、環境に配慮し、参加者の願い事を書いた紙を巫女が海上で撒いているという。当日は天気にも恵まれ、キラキラと輝く海面を進む小船を一目見ようと、多くの見物客で賑わっていた。
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