横須賀市 新会社設立を断念 上下水道サービス
横須賀市は、上下水道サービスを行う公民共同出資による新会社「(仮称)株式会社よこすかウォーターサービス」の設立を断念する方針を固めた。市が新会社と随意契約を結ぶことに法的な合理性が無いと顧問弁護士から指摘されたことを受けての判断。今月26日の市議会本会議で吉田雄人市長が正式に発表した。
水道、下水道事業の厳しい財政状況を背景に、市は新たな行政経営モデルとして来年1月に新会社の設立めざしていた。上下水道サービスの総合窓口を開設し、相談先を一本化。給排水装置の点検や修理を行い、指定工事店への発注も行う予定だった。市は新会社と単年度の随意契約を結び、事業の実施期間は10年間の計画。
3月の市議会で、関連費用が計上された今年度当初予算案は、20対18の僅差で可決されていた。議決後3ヵ月で事業が白紙となる異例の事態となった。
この日の吉田市長の説明によると、顧問弁護士の意見として報告を受けたのが今月12日。再確認するよう指示を出し、21日に会社設立が困難だと判断したという。市長は「リーガルチェックをするべきだった」と述べた。
本会議では市議から、責任を追及する緊急質問が相次いだ。
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