横須賀らんちゅう会 ”我が子”に注ぐ愛情 風格ただよう「金魚の王様」
コブのある頭が特徴的で、”金魚の王様”とも評される「らんちゅう」――。
馬堀海岸在住の臼井利夫さん(60)は、その魅力にとりつかれて30年になる。自宅の庭に並ぶ7つの水槽には、約50匹のらんちゅうが優雅に泳ぐ。腰を患ったのを機に「自宅でできる趣味を」と以前から興味のあったらんちゅうを購入した。ストレスに弱く病気にあまり強くないが、手間のかかるところがかえって親心をくすぐった。毎朝5時に起き、出勤前にエサやり。動きが鈍い魚はいないか、体調チェックも一匹ずつ行う。週に一度の水替えは2時間半かかるというが、「手をかけた分だけ応えてくれるような気がして」と、かわいい”我が子”のためなら労をいとわない。
飼育から交配まで
臼井さんが特に惹かれたのは、市内外の愛好家が集い、自身も所属する「横須賀らんちゅう会」が保存に力を入れている独自の系統だ。全国的に出回っている品種と比べ、全長約10〜15cmと小ぶりで、ウロコが細かく、透き通った”金赤(きんあか)”が特徴。たたずまいに「品がある」として同会で40年以上慎重に交配が続けられてきた。
10月12日(日)には、同会の会員宅(鴨居1の30の17)で年に一度の品評会が行われる。会員らが手塩にかけて育てたらんちゅうを持ち寄り、色や形などを審査、「大関」や「関脇」「小結」など番付をつける。会員でなくても見学可。問合せは臼井さん【電話】046・843・5675
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