「米兵の闊歩する街、ジャズの街、敗戦の傷跡を背負った人たちの街。その象徴こそが、今はなきEMクラブ――」。
本町にあり、終戦後米軍史上最大の娯楽施設として、ジャズなどの文化の発信拠点として華めいた「EMクラブ」。それを題材にした舞台「EMクラブ〜闇と光の間を生き抜いた人々〜」が今月28日(土)・3月1日(日)、神奈川県立青少年センター(横浜市西区紅葉ヶ丘9の1)で行われる。神奈川県演劇連盟主催。地元で活動する劇団河童座を中心に、横須賀市民ミュージカルを作る会(SUKAミュー)など総勢45人のキャストで送る。
舞台は1950年代、復興期の横須賀。靴磨きの少年や娼婦が米兵に群がる一方で、戦争で最愛の夫を亡くし敵国を許せない妻。「EMクラブ」を中心に、戦後社会を悩みながらもたくましく生き抜いた人々の姿を描いている。「作品を書くにあたり、当時を知る人たちに話を聞いて回った。EMクラブがもつ”闇と光”、両方を感じ取って」と脚本家で演出家の横田和弘さん。出演者の一人、EMクラブを知らない世代の坂元佑三子さん(25)は、「自分なりに想像を膨らませて演じるので、若い世代にも見に来てほしい」と話す。
両日午後2時から(28日は6時半からの回あり)。チケットは一般3千円(前売り2500円)、高校生以下2千円(前売り1500円)。問合せは劇団河童座【電話】046・823・7443
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